当院では、いびきや日中の強い眠気などでお悩みの方を対象に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を行っております。
検査の結果、治療が必要と判断された場合には、CPAP(シーパップ)療法を受けていただけます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠中に呼吸が浅くなったり止まったり、大きないびき生じたりする病気です。
呼吸が止まるたびに脳が目覚めてしまい、深い睡眠に入らないことで睡眠の質が悪くなります。
そのため、日中眠気を要したり、注意散漫になったり疲れが取れないなどの症状を伴います。
無呼吸低呼吸指数(AHI)とは?
AHI(Apnea Hypopnea Index)とは、睡眠1時間あたりの無呼吸低呼吸の回数を示す数値です。
AHIの数値によって、睡眠時無呼吸症候群の重症度は以下のように分類されます。
重症度 | AHI(無呼吸低呼吸の回数/時間) |
---|---|
正常 | 5回未満 |
軽症 | 5回~15回未満 |
中等症 | 15回~30回未満 |
重症 | 30回以上 |
睡眠時無呼吸症候群によって起こる主なリスク
- 交通事故 (中等症以上:2~7倍、軽症:1.5~2.5倍)
- 高血圧 (中等症以上:2~5倍、軽症:1.5~2倍)
- 糖尿病 (中等症以上:2~5倍、軽症:1.5~2倍)
- 心不全、うつ、認知症、ED等
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査の種類
簡易検査
無呼吸やいびきの症状の程度や、睡眠時間、睡眠の深さなど、7つの測定項目から総合的に判定します。
- 呼吸
- 呼吸努力
- いびき
- SpO2
- 脈拍数
- 体位
- 体動
終夜ポリグラフ(PSG)検査
無呼吸やいびきの症状の程度や、睡眠時間、睡眠効率などを7つの測定項目から総合的に判定します。
- 脳波
- 眼球運動
- 頭の動きと向き
- あごの筋電図
- SPO2
- 脈拍数
- 呼吸努力
CPAP治療について
検査結果が出た後、結果の説明を行い、検査結果から重症度を判定し、CPAP装置による治療の適応を判断します。
CPAP装置とは
就寝中に気道が閉塞してしまう閉塞型睡眠時無呼吸の治療に使用される装置です。
マスクを装着し器械から空気を送り陽圧で閉塞を解除し、就寝中の無呼吸を防ぎます。
CPAP治療で期待できる効果
- 無呼吸、低呼吸、いびきの消失
- 睡眠の質の改善(熟睡・快眠)
- 日中の眠気の消失
- 夜間尿の減少
- 高血圧の改善
- 合併症の予防および改善 等
よくある質問
レンタル代はいくらですか?
診察代に含まれています。
いつまで使えば良いですか?
対処療法になりますので継続使用をお願いいたします。
眼鏡と一緒でCPAPを使用して就寝した時のみ無呼吸を防ぎます。
毎日使用する必要がありますか?
週5日以上、1日4時間以上の使用が効果的です。